もっと楽しく、面白く!
指宿・子宝通りで学ぶ「明治維新」。
幕末温泉「かごっま弁de明治維新in子宝通り」イベントリポート。
2015年12月26日(土) 指宿・子宝通り

明治維新からもうすぐ150年を迎える鹿児島。 
その記念すべき年に向けて気運を盛り上げようと、
県内ではさまざまな活動がはじまっています。
2015年12月のある日。指宿の子宝通りにあるお菓子屋さんで、
面白いイベントが開かれるということで行ってきました。

01 イベントの前から、人々は〝ナンコ〟にうち興じていた。

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何やら、もうお店の前には人が集まって楽しげな様子。いまでは鹿児島でも珍しくなった、〝ナンコ〟で遊んでる……。「いやあ.、色っぽい手つきじゃね.」と行司役の男性。よく見ると、地元タレントのちゃんサネさんじゃありませんか。
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「テンノウヘイカ(天皇陛下)!」「う.ん、ゲタンハ(下駄の歯)!」と、女性たちは声を交わして、勝負勝負。知らない人には、????でしょうねえ。 こんどは、男同士の対戦。ちゃんサネさんに対するは、東川隆太郎さん(NPO法人かごしま探検の会)。この方も地元では有名人で、絶妙トークで歴史やウンチクを語ってくれる、まち案内の達人。この日のイベントの企画・主宰者だそう。
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どうやら、東川さんの勝ちらしい。いやはや、いい大人が、ホント楽しそう。
そもそも〝ナンコ〟とはナンダ? それは鹿児島で古くから伝わる遊び。2人がお互いに3本の木の棒を後ろ手に隠して、片手に何本か持って出し合い、2人が持っている木の棒の合計を当て合うというゲーム。正月や祭りのときに焼酎を楽しく飲みながら親睦を図っている光景がよく見られたもの。1本……天皇陛下(この世に1人) など、 2本……げたんは(下駄の歯)など、合計を言うときには、独特の言い方がある。駆け引きと、推理と、ユーモアと……飲まなくても、けっこう盛り上がるんですよ、これが。

02 あたたかい笑いと懐かしさに包まれて…

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さてさて、本題のこの日のイベントは、題して、幕末温泉「かごっま弁de明治維新in子宝通り」。企画した東川さんによると「明治維新150周年を目前にひかえ、かごっま弁のお芝居を通して明治維新や地元のことを楽しく学ぼう、というのがねらいです」。なるほど、講話やセミナーが多いこれまでの幕末・明治維新のイベントとは、趣がガラリと変わってる。

 

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会場は、100年近い歴史を紡ぐお菓子屋さん。昨年改装したばかりのキレイな店舗をこの日のために提供してくれたのだそう。

地元の方々とおぼしき人たちが、ぞくぞくと集まってきた。

 

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店内には、みごとな垂れ幕が。鳥越屋さんのカフェスペースの縁側風の板張りや和室が、舞台のような設えになっていたおかげ。 満員御礼のなか、東川さんの紹介でいよいよ、スタート。演じるのは「NPO法人残していきたいかごっま弁」の方々。かごっま弁演劇のはじまり、はじまり。

 

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舞台がはじまるやいなや、時はするりと幕末へ。大河ドラマで一躍有名になった篤姫さま登場。幼い頃、指宿の別邸で遊んだりと、この地に縁のある方らしい。 当時の指宿の豪商・浜崎太平次(海運業で巨万の富を得た)……が篤姫さまにちょっかいを出しそうになるという、あり得ないけどコミカルなストーリー。

 

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店内に入りきれず、店外で観覧する人たちにも、笑顔がこぼれて…… 幕末から明治にかけての、暮らしぶりをたどりながらの熱演……

 

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懐かしいかごっま弁のオンパレード……

ほとんどの方が、おかしさと懐かしさを同時に味わっていたよう。

お時間のある方は動画を是非ご視聴ください↓

 

03 この日、飛ぶように売れていたお菓子とは

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鳥越屋さんの若女将、鈴木芳乃さん。 かごしまのムラと一緒に、試行錯誤しながら、いろいろなお菓子を開発中とか。

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その一つがこれ、「みついもふくれ」。鹿児島の郷土菓子・ふくれをアレンジして、安納芋の焼き芋ペーストとかごしま産純粋はちみつを使ったお菓子。パッケージもかわいいせいか、飛ぶように売れてました。

04 地元の人も知っているようで知らない「かごっま弁講座」

 

幕末12 幕末11
ただの演劇じゃないところも、今回の企画の面白さ。幕間に「かごっま弁講座」が用意されていました。「男は三年片頬」…分かりますか?(=男はめったに笑うものではない。三年に1回くらい片頬でフッと笑うくらいにしなさいという教え。今の時代なら、つまんない男?) 「万年暦」……まんねんこよみ?……読み方すらわからない…でしょ。(=まんにょんごよん=何でも知っている人)

 

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なんとな.く、分かりますよね。身近にいませんか?(=怠け者の大喰らい) ああ、もう、さっぱり分かりません。(おだめ=調子、あわん=合わない)

 

05 昔の湯治場の面影を残す「子宝通り」をてくてくと

 

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かごっま弁劇の後は、鳥越屋さんがある通り「子宝通り」をみんなで散策。 通称「子宝神社」と呼ばれる若宮神社へ。

 

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「若宮とは、その昔は皇子さまのことをいってたんですよ」と東川さん。皇子さま.若宮.子宝という流れで、子宝神社、子宝通りの名があるのだそう。なるほど。 だれが置いたか、神社の鳥居の下には、かわいらしい母子像が。

 

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子宝通りにある公営温泉「元湯」。海岸が近いので、よく温まる「塩湯」だそう。 日本家屋がわずかに残る家並みに、どことなく昔の湯治場の面影が。

 

幕末温泉2 幕末温泉1

その昔、湯治宿だったことを物語る屋号だとか。

公演をしてくださった「NPO法人残していきたいかごっま弁」の皆さん。よく笑い、よく学び、いい体験しました。ありがとうございました。